近年日本ではワインの消費量は増えています。一方で、「ワインに興味はあるけど知識には自信がない・・・」なんて方が多いのも事実。
今回は、「ワインをもっと勉強して楽しみたい」「ワインをもっと深く知りたい」という方にピッタリのワイン基礎知識をお伝えします!
とはいえ、ワインとは楽しむためのもの。難しく考えずに、リラックスして読み進めてくださいね。
ワイン初心者のための基礎知識「まずは産出国とブドウ品種を押さえよう!」
ワインの特徴をとらえるためには、まずは産出国×ブドウの品種で覚えていきましょう。組み合わせを覚えていくことで、「自分好みの味」が発見しやすくなります。ここでは
- ワイン初心者でも味がわかりやすい3つの国
- 世界でもよく作られているブドウ品種4種類
- ラベルから情報を読み取るポイント
について解説していきましょう。
押さえておくべきワイン産出国3選
日本・フランス・イタリア・スペイン・ポルトガル・ドイツ・ハンガリー・ギリシャ・アメリカ・チリ・アルゼンチン・オーストラリア・ニュージーランド、、、
これらの国がなにを表しているか、ご存知でしょうか?
大手飲料会社「KIRIN」のグループ会社で、国内最大手のワイン販売会社「メルシャン」。そのメルシャンが取り扱うワイン産地の一覧です。
つまりお店に行けば、これだけ多くの国のワインを目にする機会があるということ。まずはどの国のワインから始めるべきか? いろいろなワインに挑戦したいと思っているあなたは、目移りしてしまうかもしれませんね。そこで、
- フランス
- アメリカ
- チリ
ここでは以上の3ヶ国について取り上げます。なぜこれらの国がオススメなのか、その理由について次から説明していきますね!
フランス
フランスワインは、イタリアワインと全世界の生産量でトップを争っています。国土の各地域でワインの生産が行われ、「ワイン大国」と呼ばれることも。
AOCというフランス独自の厳しい規格によって、品質が徹底して守られています。産地ごとに、個性ある味わいが楽しめるでしょう。
特に有名な生産地といえば、ボルドーとブルゴーニュ。そしてフランスワインといえば、世界最高級クラスのロマネ・コンティです。もちろん1,000円台のコスパワインもありますよ!
アメリカ
アメリカワインはヨーロッパ主要国に次ぐ、世界第4位の生産量を誇ります。ブドウの味わいがはっきりしているため、飲みやすいワインといえるでしょう。
産地としては、カリフォルニア州が9割を占めます。中でもナパ・ヴァレーで造られる高級ワイン「オーパスワン」は有名です。ヨーロッパワインとの味わいの違いを、ぜひお楽しみください!
チリ
チリワインは、日本への輸入ワインとして2015年から連続第1位です。ワンコインで買えるコスパの良さ。またコンビニでも入手できるお手軽さから、日本人に最も親しまれているワインといえます。
特にカベルネ・ソーヴィニヨンは「チリカベ」と呼ばれるほど定番です。フルーティで味わいもわかりやすいため、初心者にもオススメでしょう。
押さえておくべきブドウの品種4種
続いてはブドウの品種です。赤ワイン用のブドウとして
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- メルロー
- ピノ・ノワール
の3つを。白ワイン用のブドウとして、シャルドネについて紹介していきます。
これらの4つは世界的にも多く栽培されているブドウ品種です。スペルを覚えてしまえば、ラベルも読めて便利ですよ!
赤ワイン品種①:カベルネ・ソーヴィニヨン
色 | 濃い赤色 |
味 | 渋み ●●●●● 酸味 ●●●● |
香り | カシス、ブルーベリー、チョコレートなど |
ペアリング | 牛肉ステーキ |
フランスやチリを始め、世界中で生産されている赤ワイン用の品種です。
特徴は肉厚な果皮! タンニンが豊富で渋みとコクがあり、いわゆる「重いワイン」です。濃厚な赤ワインらしさが楽しめるでしょう。
赤ワイン品種②:メルロー
色 | やや朱色がかった濃い赤色 |
味 | 渋み ●●● 酸味 ●●● |
香り | ブルーベリー、チョコレート、プルーンなど |
ペアリング | 煮込みハンバーグ |
フランスを始め世界中で造られ、人気のある赤ワイン用の品種です。
「重いワイン」ではありますが、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べるとまろやかに感じるでしょう。タンニンと酸味は少なめで、エレガントな舌ざわりです。
赤ワイン品種③:ピノ・ノワール
色 | 淡いガーネット色 |
味 | 渋み ● 酸味 ●●●● |
香り | イチゴ、ラズベリーなど |
ペアリング | サラダ、スイーツ類 |
赤ワイン用の品種で、ヨーロッパでは「赤ワインの王様」と呼ばれることもあります。
タンニンよりも酸味が強く、フルーティな味と香りが特徴です。ペアリングにはベリー系のソースや、赤みがかった料理との相性がバツグンでしょう。
白ワイン品種:シャルドネ
色 | 黄金色 |
味 | 渋み ー 酸味 ●●● |
香り | 寒い地域ではレモン、ライムなど 温暖な地域ではパッションフルーツなど |
ペアリング | シーフード、サラダ、鶏肉料理 |
世界中で生産される「白ワインの女王」です。
産地によって味わいが変わることが大きな特徴でしょう。寒涼な地域では酸味が強いため、ペアリングもスッキリとした味の料理を。また温暖な地域では果実味が強いため、しっかりした味付けが合います。
値段も、数百円で買えるものから高級品まで幅広いです。
ワインのラベルを読み解くポイントは?
ワインのラベルは「エチケット」と呼ばれています。そしてエチケットに書かれているのは
- 商品名
- メーカー(ワイナリーや産地)の名称
- 収穫年
- AOC名
などの情報です。しかし使われているのは、原産国の言語。しかも世界に共通する規定がないため、メーカーによって表示の仕方も異なります。そこでやはり、特に押さえたいポイントが原産国名とブドウ品種です。
原産国名はラベル下部に小さく表示されていることが多いので、見落とさないように注意しましょう。一方でブドウの品種は、ワインの名称と並んで大きく表示されることが多いです。
特にアメリカやチリ産ワインは、単一のブドウを使い造られています。このためブドウの味が、ワインの味にも直結していることが特徴です。ボトルにブドウ品種を大きく表示することで、客に味をイメージさせるという狙いがあります。
どうしてもラベルを読むのが大変なときは、ボトルの裏側を見れば日本語で書いてあるかも。またスマホで検索しちゃうのもOKですよ!
ワイン初心者のための基礎知識「ワインを買おう!」
現在、ワインはスーパーやコンビニなどで手軽に入手することができます。
Amazonや楽天などネットショッピングでも購入可能です。ただしワインの品質を保つために、必ずクール便を使用しましょう。
そして1番のオススメ方法は、酒屋で店員に質問しながら選ぶことです。
①予算
②今まで飲んだワインの経験と感想
以上の2点について、店員に伝えることをオススメします。特にワインの値段は数百円のワンコインから、高級品では数万円にものぼります。具体的な予算を店員に提示することで、あなたに合ったワインを探しやすくなるでしょう。
「予算は2,000円くらい」「この前飲んだカリフォルニアのシャルドネがおいしかったんだけど~」という感じでOK! 恥ずかしがらずにどんどん聞いちゃってくださいね。
ワイン初心者のための基礎知識「家で楽しめるオススメグッズ2選!」
コスパのいいワインでも、専用のグラスから飲むことでムードが楽しめます。しかしワイングラスといえば安いものから数万円まで。形もさまざまです。
またデキャンタやワインクーラーなど、ワイングッズもたくさんあります。そこで初心者がまず揃えたいのが
- ワインオープナー
- ワイングラス
の2つ。ここでは、これらのグッズの選び方を見ていきましょう。
初心者にオススメグッズ①:ワインオープナー
1つ目はワインオープナーです。
- ソムリエナイフ
- スクリュープル
- ウィング型(テコ式)
- レバー式
- コルクスクリュー(T字型)
- ハサミ型
- 電動式
のような種類があります。値段は百均で買えるものから数千円まで。下の画像はウイング型です。使い方としては
①コルクにスクリューを刺す
②オープナーの上のグリップ部分を回す
③コルクにスクリューが刺し込まれていく。同時に両側のウィングが持ち上がる
④上向きになったウィングを両手で持って押し下げる
⑤テコの原理でコルクが持ち上がる
⑥コルクをオープナーごと引き抜く
です。現在はスパークリングバトルやスクリューボトルなど、オープナーがなくても開けられるボトルも多く見られます。しかしコルクのワインボトルも現役です。ワインオープナーがあれば、楽しめるワインの幅も広がるでしょう。
初心者にオススメグッズ②:ワイングラス
ワイングラスといえば、値段やデザインがさまざまです。そこで初心者に、ぜひオススメしたいのがこちらのワイングラス。
ダイソーの「うすぐらすワインタンブラー」!
まずは値段。500mlと350mlの大きさから選べ、どちらも税込110円です。
次にデザイン。底に向かって広がっていく形状が、ワインの香りを引き立てます。そして脚がないので簡単に洗えます。食器棚に片付けるときも、かさばらないので便利です。カジュアルにワインを楽しみたいときに、人気の高いデザインといえるでしょう。
ダイソーには、ほかにもワイングッズがいろいろと置かれています。まずはお手軽な値段から始めてみてはいかがでしょうか?
自分好みのワインを見つけよう!
今回は、初心者から楽しめるワイン基礎知識をお伝えしました。
まずは産出国×ブドウ品種で、ワインの味を覚えていきましょう。そして酒屋で店員と相談しながら、自分好みのワインを探していくことがオススメです。
またワインオープナーとワイングラスは、ぜひ用意してください。百均グッズでもOKです!
日々の癒しに。特別な日のお祝いに。自分へのご褒美に、、、暮らしにワインを取り入れ、素敵な時間を作りましょう。