人気急上昇中!カリフォルニアワインの魅力を解説!

アメリカ西海岸の地域に位置するカルフォルニア。太陽の降り注ぐビーチのイメージが強いですが、なんとワインの生産地としても有名なんです!

カリフォルニアで生み出されるワインは高品質なものが多くアメリカ国内はもとより、世界中で人気を博しています。

今回はそんなカリフォルニアワインの魅力を余すところなく紹介します!

目次

世界から注目される!カリフォルニアワイン!

知っていましたか?実はアメリカワインの生産量の90%がカリフォルニアで生産されているんです。実に、4,000を超えるワイナリーがカリフォルニアに集中しています。

ここからはカリフォルニアワインの概要についてお伝えします。

カリフォルニアってどんなとこ?

カリフォルニといえばやはり常夏のイメージですが、実はワイン作りに適した地域なんです。ワインが作られている地域は日当たりがいいものの、夏も比較的涼しく美味しいワインが作れます。

特にカルフォルニアワインで一番有名なのがサンフランシスコの北側に位置する「ナパ・ヴァレー」

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ナパ・ヴァレーには数百にも及ぶワイナリーが集中しています!また、ナパ・ヴァレーのことを略して「ナパ」なんて呼ばれることも多いですよ。

カリフォルニアワインの歴史について

カリフォルニアワインの歴史は、18世紀ごろにスペイン人宣教師がミサで使用するワインを生産するためにブドウの木を植えたのが始まります。

しかし、1920年になると禁酒法が施行されおよそ10年もの間アメリカでは教会のミサ用に作られていたワイン以外の製造は全てストップしてしまいました。

ほとんどのワイナリーが苦しい状況に陥りワイン作りを断念、一部のワイナリーではブドウジュースやジャムを作ってなんとか食いつないでいたそうです。

禁酒法が明けた1930年代以降は、以前よりもワインの消費量が増加して生産量もそれに続くように大きくなりました

また、アメリカのワインは紀元前からワイン造りが行われているようなヨーロッパ諸国と比べて歴史が浅いんですね。だからフランスやイタリアなどヨーロッパのワイン産地は「旧世界」と呼ばれているのに対して、アメリカなどのワイン産地はニューワールドと呼ばれています。

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産地の区分けについてはもともと、ヨーロッパの産地とそれ以外の産地を「旧世界/新世界」「オールドワールド/ニューワールド」と分類する呼び方があるのですが、なぜかちぐはぐになった「旧世界」「ニューワールド」と呼ぶのがメジャーとなっています。

カリフォルニアワインの気になるお味は?

カリフォルニアワインの特徴は、なんと言っても口に含んだ瞬間に広がる、豊かな果実味

太陽をたっぷり浴びて育った成熟したブドウは果実味が凝縮しているので、ブドウ由来の味がハッキリと主張してきて誰にでも分かりやすい出来になっています。

飲んだ瞬間口いっぱいにブドウの香りが広がるので、ワインをあまり飲み慣れていない方やワインをもっと知りたい初心者の方にも親しみやすいのがカリフォルニアのワインです。

高い?安い?カリフォルニアワインのお値段

カリフォルニアのワインはチリやオーストラリアなどの他のニューワールドの産地のワインと比較すると、価格は高めです。

安いワインでも2,000円台から高いものだと数万円以上するものも少なくありません。

その中でも『カルトワイン』と呼ばれるワインは熱狂的なファンが多いせいかごく稀にしか入手できず、その価格も驚くほど高額。『ハーラン・エステート』や『スクリーミング・イーグル』と呼ばれるカルトワインの中でも有名な品々ですが、その価値は10万円を軽々と越します

『どうしてそんな高いの?』と疑問に思う方もいると思いますが、その理由はワイナリーの成り立ちがそもそも他のワイナリーとは違うんですね。

というのも、カルトワインと言われるワインを造るワイナリーの多くが多くの実業家や弁護士といったお金持ちが退職後、趣味としてワイン作りを始めています。そのため、コストなども度外視でただただ自分たちが飲みたいワインを求めています。フランスからワイン作りのプロを呼んだりと、その品質自体は高く維持されています。

さらに毎年数千本という少量しか製造しないことも希少価値を釣り上げる要因です。

数千本と聞くと多いようにも思われますが、これはボルドーで有名な一級シャトーの生産量の20分の1、30分の1の量なんです。最高級のスクリーミング・イーグルは今買えば、なんと一本50万円以上になります。ここまで来ると、お金だけでは買うことが難しく、メーリングリストを購読になることが条件になってきます。

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産地の区分けについてはもともと、ヨーロッパの産地とそれ以外の産地を「旧世界/新世界」「オールドワールド/ニューワールド」と分類する呼び方があるのですが、なぜかちぐはぐになった「旧世界」「ニューワールド」と呼ぶのがメジャーとなっています。

世界的事件!パリスの審判

ここで、カリフォルニアワインを語る上で、絶対に知っておくべき出来事を紹介しますね!

これを知っていればあなたも『ワイン通』の仲間入りです。それがワイン史の重要な一ページを飾る『パリスの審判』事件です!!

時は、1976年。フランスの首都パリにて、アメリカ建国200周年を祝う記念祭とともに、アメリカワインをもっと世に広めようと、フランスとアメリカのワインの伸び比べをしようと品評会が催されました。この品評会では、審査員が目隠しをして、銘柄による先入観を無くした、純粋な味勝負が行われたのです。

この時の審査員は全員フランス人と言うアメリカにとってとても不利な状況。フランスワイン4種カリフォルニアワイン6種の合計10種がテーブルに並び、審査はスタートしました。

フランスが用意したのは一級シャトー『シャトー・ムートン・ロートシルト』『シャトー・オーブリオン』などの、ワイン界隈で知らない人はいない、超有名なワインでした。それに対して、アメリカが持ってきたのは『スタッグス・リープ』『リッジ・モンテ・ベロ』の作り始めて数年の若輩ワイン。ほとんどの人がフランスの勝利を疑わなかったこの品評会は衝撃の結末を迎えます。なんと、カリフォルニアワインの『スタッグス・リープ』フランスのワインを抑えて一位だったんです!しかもこれだけに収まらず、白ワインの方もカリフォルニアの『シャトー・モンテレーナ』一位を獲得をしました!

この品評会の裏では、フランスを代表するワイン関係者が多く集まりましたが、何人かはカリフォルニアワインを甘く見ており、『カリフォルニアワインとフランスワインの違いなんて飲めばすぐわかるぜ!』と発言した人もいたそうです。ですが、結果はみなさんご存知の通り、カリフォルニアワインの圧勝!まさに痛快ですね!

この出来事をもっと詳しく知りたいと言う方は、『ボルド・ドリーム』と言う映画を見てください。この『パリスの審判』を描いた面白い映画です!今ならアマゾンプライムで見ることができます。

まずはこれから!おすすめのカリフォルニアワインTOP3

最後に私、武井がオススメするカリフォルニアワイン3種を紹介したいと思います。お手頃に楽しめるワインを選びましたので、ぜひ試してみてください。

第3位 ブレッド・アンド・バター シャルドネ

こちらのワインの特徴は、その香り。口に入れた瞬間、焦がしバターのような、ローストアーモンドのような芳醇なアロマが口に広がります。そして、その香りの中にはしっかりと樽のニュアンスも感じられるのです。

南国フルーツのような味わい深さで、飲んだ後もリッチな余韻があなたを楽しませてくれます。

お値段3,500円です。

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人に例えるならこんがり焼けた肌で、はにかんだ時に見える歯が真っ白。歌が上手く、みんなを盛り上げる天才的な帰国子女の男子大学生です。

第2位 ダックホーン・ソーヴィニオンブラン・ナパバレー

アロマを嗅いで思い浮かぶのは、グレープフルーツやメロンやマンダリンオレンジ。爽やかな酸味が口に含んでから喉を流れるその時まで舌を楽しませ、贅沢な果実味に包み込まれるようです。

お値段は4,200円です。

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人に例えると元気いっぱいで、田舎で農家をしているおばあちゃんおじいちゃんのお手伝いを夏休みに必ずしている女の子。おじいちゃん孝行で心優しく、やんちゃな小学生。

第1位 ベリンジャー・カベルネソーヴィニオン・ナイツバレー

こちらのワインを生産しているワイナリーは禁酒法時代にも教会のミサ用にワインを提供していた老舗。その中でもナイツバレーと呼ばれる限られた場所でしか作られない貴重な一本です。

お味はソフトでシルキーなタンニンを感じ、濃厚でコクのある口当たりが最後の一滴まであなたを喜ばせてくれること間違いなしです。さらにこのワインは若くても美味しいのですが、寝かせて熟成させてもさらに美味しい味わいになります。お食事もこちらのワイン一本で十分に合わせられます。

気になるお値段は4,500円です。

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人に例えると幼稚園より私立エリート学校に通う御坊ちゃま。ドラ息子かと思いきや、趣味はキックボクシングで、会社も立ち上げる行動力。30代後半の西島秀俊さん風のスレンダー起業家。今も十分ダンディだけど、あと20年経ったらもっとダンディだろうなー

まとめ

いかがでしたでしょうか?『カリフォルニアワイン』の良さを少しでも分かってくれたら嬉しいです!

値段はちょっと高いですが、その美味しさにきっと満足するでしょう。お祝いの日に、大事な人一緒に飲んでみると良いかもしれません。

ぜひ一度試してみてください!

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この記事を書いた人

ワインざんまい 記事監修 武井麻妃(たけいまい)
1991年東京生まれ。女優。2016年ワインソムリエの資格を独学により取得。2018年にはミス・ワイン日本大会にて準グランプリを受賞。
ミス・ワインとして日本ワインの普及や生産地の活性化のためのイベント活動に取り組む。趣味は、ワインのほかにも茶道、ダンス、筋トレ、オーボエ(高校で全国優勝)など。

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